stand.fm公式が運営する『mic stand』という音声配信があります。
stand.fmで活躍しているクリエイターに配信のあれこれを聞いていく…というチャンネルです。
今から約1年半前(2022年4月)、当番組『わたなべ夫婦のふたりごと』もインタビューしてもらいましたが、その内容が我ながらいいなあと思うのでブログにも掲載しておきます(笑)
音声配信を頑張りたい人にはきっと参考になるはず…!
インタビューの内容がこちら。
…でですね。これだけで終わっちゃうとなんだかつまらない。
ただ昔のインタビューをのせるだけでは芸がないなあと思いますので、当時の内容を補足しながら、今の考えをあらためて書いてみます。
この記事を書いたひと
【わたなべ夫婦】
- 音声配信歴3年以上。(2020年開始)
- SNS総フォロワー数は23万人超。
- stand.fm SPP。Voicyパーソナリティ。
- JAPAN PODCAST AWARDSリスナーズチョイス受賞歴あり。
- 運営中のチャンネルはこちら。
- 本記事は夫のだいきが執筆しています。
自分のインタビューを1年半後に自分で振り返る
というわけで、当時のインタビュー内容を引用して、それに対してコメントしていく形式ですすめていきます。
①配信先の変化
—— なぜ音声配信サービスの中でstand.fmを選びましたか?
2022年5月当時のインタビューより
そもそも音声配信を始めたときは、自分自身がPodcastリスナーなこともあって、Podcastから始めたんですけど、音声配信は動画のYouTubeのように一強のサービスが無く、色んなサービスを広く使ってみたいと思っていました。
そんな中、2年前ぐらいにstand.fmが「外部音源アップロード」に対応したので、1年ぐらいPodcastもstand.fmもマルチに配信していました。
その後、2021年8月に音声配信サービスをstand.fmに一本化することを決めました。
今まで投稿していた音声配信サービスを打ち切ることは結構な勇気が必要でしたね。他のサービスでもたくさんリスナーさんに聴いてもらってましたが「逆にどこでも聴けるように広げ過ぎてるかも…」と思いました。
どこで聴いてくれてるのか、誰が聴いてくれてるのか、本当に聴いてくれてるのか、という気持ちになってきて…。
結果的に「コメント機能」や「レター機能(お便り)」などのリスナーコミュニケーションが充実しているstand.fmに絞ってやっていこうと決めました。
これについては、今は少し内容が異なりますね。PodcastとYouTubeへの配信は再開しています。(Voicyは引き続き停止中)
というのも、近年各Podcastプラットフォームの勢いがすさまじく、全く配信しないのももったいなあという気がしたからです。ほんとに、ただの気分ではありますが…(笑)
YouTubeへも、一応アップすると一定の再生数にはなるので配信しています。
ちなみに、Headlinerという、ポッドキャストを自動で動画に変換してYouTubeへアップするサービスがあるのですが、これがめちゃくちゃ便利!ほぼ手間なしで配信できているのが、YouTubeでも配信している理由としては大きいですね。(今後は、YouTube公式の機能として、RSSフィードを読み込んで自動投稿できるようになるようですね)
ただ、できるだけstand.fmで聴いてほしいということには変わりありません。なので、PodcastとYouTubeは6話遅れで配信しています。また、各放送の説明欄には「stand.fmダウンロードしてね」というような文言をいれています。
Podcastでチャンネルに興味を持ってくれたリスナーさんが、stand.fmへ移行してくれるような工夫をしているというわけですね。
②リスナーさんとの距離感
—— stand.fmならではの特徴はどの辺りに感じていますか?
2022年5月当時のインタビューより
一番感じるのは「リスナーさんとの近い距離感」ですね。
YouTubeで投稿している動画にも多くコメントいただくんですが、少し第三者的な目線に感じる、一歩引いたようなコメントが多いんですよね。
その点、stand.fmは実際リスナーさんと会ったことはないのに、友達のような距離の近さを感じます。コメントやレターの他、ライブ配信機能も最初から使えるので、リスナーさんと近い距離で配信できるところが特徴的だと思います。
これは今もそう思います。
実際、リスナーさんからも、「わたなべ夫婦さんは遠いところに住んでいる親友のよう」とか「ある意味リアルの友達や家族よりも、よく知っていて身近な夫婦」なんて言っていただけたりします。ありがたや!
③音声配信のネタ切れ
—— 音声配信のネタ切れには困ってないですか?
必死に考えてます(笑)
これは永遠の努力が必要だと思います。音声配信も動画と同じく企画が一番大変で、「何を喋ろうかな」、「どういうこと喋ったら楽しんでくれるかな」というのは毎日毎日考えてます。ただ、音声配信はコンテンツにするハードルが低いし、喋ること自体好きなのもあって、ネタ作りはYouTubeやInstagramよりは投稿しやすいと思ってます。
2022年5月当時のインタビューより
これは今も変わりません。ネタという意味ではリスナーの皆さんからいただくレターが本当にありがたいです。レターがないと、こんなにも配信はつづけていられなかったでしょうね。
いかにお便りをもらえるような配信内容にするか…というのは、もしかしたら音声配信を続けていくうえで重要なポイントのひとつなのかも。
④stand.fmの収益性
stand.fmの収益化プログラムは、音声配信サービスの中で最も充実していると思います。まだまだ音声市場が未発展な中で、いち早く色々なプログラムを開始されている印象がありますね。
2022年5月当時のインタビューより
—— stand.fmパートナープログラム、メンバーシップ、ギフティングで収益を得られていますよね
はい。収益額の合計は月30万から40万円ぐらいはあるかな、という水準になってきていて、stand.fmでもやっていけるぐらいになっていけるかなという状態です。今はYouTubeの投稿が不定期なこともあって、stand.fmの方が収益性が良くなってます。
元々はYouTuberだったんですけどね(笑)
収益は主にメンバーシップ会員の増加で金額としては増えています。
ただ、ぶっちゃけそこまで…かもしれません。まだまだ音声配信は伸びしろがありそうですね。
ちなみに、メンバーシップは課金してもらった金額の30%をstand.fmに納めないといけないのですが、これが地味につらい(笑)noteみたいに10%とかになりませんかねェ…。
なお、11月から従来のSPPという収益還元の仕組みが廃止され、全配信者の収益化を可能にする収益化プログラム機能に切り替わります。これで収益額がどれほど変わるのか、それとも変わらないのか…。不安半分というのが正直なところです。
⑤配信スケジュール
配信をスケジュール決めてやりたいなっていうのがあって、2年間一度も破ったことないんですよね。週の配信回数や曜日が変わるタイミングはあるんですが「この日に配信します!」と言ったことは必ず守っています。
スケジュールを守るために1週間分ぐらいは撮り溜めして、予約投稿機能で時間になったら公開する設定をして、というのをひたすら繰り返してます。
2022年5月当時のインタビューより
これは今でも変わらず、スケジュール通りに更新しています。
音声配信の一番のポイントがココかもしれません。結局、更新を止めちゃったら何もかも「おわり」なんですよね。時間が空いたら…じゃなくて、スケジュールを決めて、なにがなんでも更新するぞという意気込みが大事なのです。
また、スケジュールを決めて更新するメリットは他にもありまして。
それは、リスナーさんがあなたの配信を聴く習慣を作りやすいということです。音声配信は、ほぼ間違いなく「ながら聴き」で消費されています。通勤途中や家事をしながら、あるいは車の運転中なんかによく聴かれているものです。
で、こういうのって毎日のルーティンなんですよね。決まった時間に、決まった行動をする。
だから「あの番組は毎朝更新されるから、通勤中に聴こう~」とか、「毎週月曜の夜は、あの番組を聞きながらお風呂に入る~」とか思ってもらえたらラッキーです。スケジュールを決めて更新することで、あなたのチャンネルがリスナーさんの生活に溶け込むことができるようになります。すると、自然と毎回聴いてくれるようになるんですよね。
週1でも月1でもいいので、「いついつに更新する」と決めて、それを愚直に守って続けていく。
まずはそれから!
⑥番組制作の注意点
—— 放送を制作するうえで注意・工夫していることはありますか?
2022年5月当時のインタビューより
リスナーさんに分かりやすい目線は常に持つようにしています。細かいことなんですけど、例えばタイトルつけるときも、リスナーさんが聴きたいと思えるのかどうか、今日はどんな話か一目で分かるかどうかを気を付けたりとか。
もし長尺になるのであれば「こういうレターが届いてて、前半はこういう話で、後半はこういう話で」いう感じで聴いている人が道に迷わないないように、心地よく、楽しく、分かりやすく聴いてもらえるか、というのは気を付けてます。
放送の内容にも型があって、配信のメインテーマ紹介からチャンネルについての説明、話すテーマ、本題、という感じで、新規のリスナーさんも聴きやすいように注意しています。
雑談から入ったり、ひたすら身内ネタで盛り上がるポッドキャスト番組ってけっこう多い印象です。でも、ちょっともったいないかなと思います。特に、新規リスナー目線では、そういうチャンネルは今から聞きはじめようと思いづらいです。
深夜ラジオっぽく、ぬるっとオープニングトークしたい気持ちもよくわかります…。ですが、音声配信では極力やめましょう。
⑦チャンネルのコンセプト
2年ぐらい配信をやってきて「自分って人の悩みに答えるの好きかも」と思っていることに気が付いて「人間生きてると色々悩みがあるんだな…」とか、「それは辛かったな…」とか、人の悩みに触れることで、自分自身の意義も感じることが出来るし、リスナーさんが「レター送って良かったな」となってくれるのも嬉しいです。
2022年5月当時のインタビューより
インタビューから1年半がたち、いよいよチャンネルのコンセプトが「人生相談」になりました。人生相談のニーズがますます高まっており、自分自身、リスナーさんの相談にお答えするのが得意だと感じるようになったからです。
最近はチャンネルアートにも「人生相談」という文言を大きく入れました。どんなチャンネルなのか、というコンセプトを明確にするためです。
…とまあ、こんな感じですかね。
これからも、リスナーさんの悩みに寄り添いながら、配信を続けていきたいと思います。
ほなほな。