母親とこのまま離れるべきか。向き合うべきか。

わたなべ夫婦

このブログでは、私たちのラジオ「わたなべ夫婦のふたりごと」にて、皆さまから寄せられた人生相談への回答をまとめています。

本日は、

「かつて苦しい経験から、

現在は離れて暮らしている
親との関係に悩んでいます。

私は向き合うべきなのでしょうか。」

というお悩みに対して、
お答えさせていただきます!

本日のパーソナリティ

【わたなべ夫婦】

  • ラジオ配信アプリstand.fmにて
    人生相談チャンネルを運営中
  • SNS総フォロワー数は23万人超え
  • 人生相談の累計回答数は1,500件突破!
  • 結婚7年目の夫婦。妊活はお休み中。
  • 二人とも元銀行員。妻はYouTuber。
  • 現在は不動産投資やブログを運営しつつ
    保護猫とのんびり暮らしてます。
目次

親は老いていくのに、向き合わなくていいのかな

まずはラジオに頂いたレターをご紹介します。

「Eri」さん

なべともネーム、Eriです。
いつもラジオ聴いています。

おふたりが大好きです。

今回初めてご相談します。

私の母は、優しくて
子供思いな素敵なお母さんです。

一方で、進学先就職先恋愛など、
何かと意見され、

怒鳴られたり長文のメールが
送られてきたこともありました。

とっても苦しかったです。

色々と考え、物理的に離れて暮らしたり、
全てを話しすぎないことでここ数年

適切な距離が取れるようになりました。

私自身、他人軸のジャッジから解放されて
とても生きやすくなりました。

正しい判断だったと思っています。

親との関係も悪くなく、
たまに会って楽しい話をします。

ただ最近、親が年老いていくのを感じたり、

友人がもっと親と近い関係を
築いているのをみると、

またモヤモヤした気持ちが込み上げてきています。

親のことは大好きです。

親は老いて行くのに
100%の気持ちや時間で向き合わなくていいのかな

後悔しないかなという不安も感じます。

おふたりならどう考えるか教えて欲しいです。

わたなべ夫婦

Eriさん。
レターありがとうございます!

Eriさん。

ラジオでもお伝えしましたが、
Eriさんは本当に素敵な方だと思います。

昔、ご自身がとっても苦しい思いをしたのに、
その過去を冷静に受け入れ、

誰のせいにするわけでもなく
ご自身で人生を切り開いていること。

そして、今はお母さんと
距離を置いているにも関わらず、

「母は素敵です」とはっきり仰るほど、

お母さんのいろんな側面をまるっと
受け入れられていらっしゃること。

ご自身の気持ちを蔑(ないがし)ろに
するわけでもなく、

かといって周りの人を責めるわけでもない…

なんて素敵な生き方なんだろう!と、
私はレターを頂いたとき、

ひっそり感銘を受けておりました。

なので、最初からこのような事を
お伝えするのは変かもしれませんが、Eriさん。

Eriさんは、大丈夫です。

なぜなら自分のお気持ちに正直で
行動もできるお方ですし、

その上、

他人の良い部分も悪いところも
享受する寛容さをお持ちだからです。

だからきっとこの先
何かで悩むことがあったとしても、

最終的には自分の力でよい方向に舵をとって
いかれるだろうと私は感じました。

それほど、

自分の気持ちを大切にして、
自分の人生に自分で責任を持てる人は、

強いのです。





なので、私自身はもうEriさんは
大丈夫だと思っているのですが(笑)、

同じお悩みをお抱えの方のために
ここから本題に移りますね。

Eriさんは最近、
モヤモヤしているとのことですので、

まずはそのモヤモヤの本質を
一緒に探っていきましょう!





Eriさんがモヤモヤしてしまうとき。

それは、

最近、
親が年老いていくのを感じたり、

友人がもっと親と近い関係を
築いているのをみると、

またモヤモヤした気持ちが込み上げてきています。

という時でしたね。

なるほど、Eriさんは、
親との残された時間のことを考えたり、

ご友人とその親との関係を見て、
モヤモヤする気持ちが込み上げてくるのですね。

そしておそらく、それはどちらの場合も
Eriさんが仰った通り、

「私、このままだと後悔しないかな?」

という気持ちが込み上げた結果なのでしょう。





ただ、だからといって

”モヤモヤの正体=後悔しそう”

というのは、
今回の答えではありません。

なぜなら、
「後悔しそう」という不安がある…

ということは、すなわち、

「本当は後悔しないようにこうしたい」
という気持ちがある

ということだからです。

なのでそれを探るべく、

少し遠回りになりますが、

私たちが人の状況に対して
モヤっとするときって、

どんな時?
ということを考えてみましょう。





何をされたわけでもないけど…
「なんだか目の前のあの人が気に食わない!」

というとき、私たちは
何を考えているのでしょうか?

実はこれ、
答えはとっても簡単です。

それはただ、その人のことを
「羨ましい!」と思ったときです。

つまり、

自分が普段押さえつけている
”願望”を他人が自由にしている姿に、

イラっとしたり
モヤっとしたりしてしまう
のですね。





例えば、

自分は自分のための買い物を
我慢しているのに、

簡単に洋服やバックを買う
金遣いの荒い友人が許せなかったり。

家事育児に忙しくて
お洒落なんて二の次なのに、

同じママでも女性らしい格好を
している人を見ると、

なんだかムカついてたまらなかったり…。

と、いろんな嫉妬の形がありますが、
これらは結局どれも、

私たちが普段”押さえつけている欲望”が
刺激された結果なのです。





ただ、こういった心の反応は
決して悪者ではありません。

というのも、
見方を変えるとそれは、

自分の本当の「したい」を
知れるチャンスだからです。

イラっとする。
モヤっとする。

その裏には、
自分の「本当の願い」が潜んでいます。

金遣いの荒い友人を見てイラっとするなら、
自分だって本当は欲しいものを買いたい。

女性らしい人を見てムカつくなら、
自分だって本当は女らしさを前に出したい。

といったように。その時、

「でも、そんなの出来ない」
と考えてしまっては、人生は好転しません。

「じゃあ、どうしたら叶えてあげられる?」
を、私たちは考えなくてはならないのです。





さて。

では、このことを踏まえて、
Eriさんのレターをもう一度

読み直してみましょう。

友人がもっと親と近い関係を
築いているのをみると、

モヤモヤした気持ちが込み上げてきています。

どうでしょうか。

聡明なEriさんなら、
きっともうお分かりのはずですね。

Eriさんにはきっと、

私だって親ともっと近い関係になりたい

という願いがあるのですよね。





でもEriさんにとって、
それを実現させることは、

容易ではありません。

なぜなら、今のEriさんには

親とは物理的に距離をとるべき
すべてを話すぎないようにすべき

といった、自分を守るための
マイルールが存在しているからです。

だから、この願いを叶えることは、
マイルールを破ることになります。





つまりまとめると、

今のEriさんには

【親と距離をおくべきだ】
というマイルールと、

【でも本当はもっと距離を縮めてみたい】
という願いがあり、

また、これら2つが全く相反するから、
とても苦しい。

というのが、Eriさんの今の状況です。

頭で考える事と、心のしたいが不一致している。
これがモヤモヤの正体です。





ということで、
ここで私からのご提案です。

Eriさん。

まずはぜひ、
マイルールの見直しをしてみませんか?

これまで「こうすべき」と思っていた事は、
今も本当にそうなのでしょうか?

そして、
これからも本当にそうなのでしょうか?

この点をぜひ、
ゆっくり考えてみて欲しいのです。

これまでEriさんを守ってくれた
ご自身がつくった「こうすべき」という
マイルールは、

”これまでのEriさん”にはピッタリでした。

でも、今はもう親も老いた。
自分の気持ちも変わってきた。

つまり、作った当時とは、
状況が大きく変わってきた。

とすれば、ルールの更新も、
きっと必要なはずですよね。





また、同時に、

”何事も二者択一しかないわけでは無い”
ということも、

ぜひお伝えしたいと思います。

私も、
よく0か100かで考えがちなのですが、

(その結果ラジオでは
2択でお伝えしてしまいましたね…)

世の中は割り切れないことの方が多い
ということに、

最近ようやく気付きました。

なので、

本当は話したいことがあると
感じるならば、

思い切って話をしてみる。

でも、そのとき
話を始めたからといって、

必ずしも全てを話す必要は
どこにもありません。

もちろんすべてを話しても良いし、
50%程度でとどめておくのも良し。

つまり、Eriさんには、

話すか話さないか。
会うか会わないか。
関係は0か100か。

という二者択一しか無いわけではなく、

どれくらい話をするのか。
どれくらい会うのか。
どれくらい近い関係を築くのか。

そんなところまで、

すべてEriさんは思いのまま、
選択できるということです。

そう思うと、

親との関係の築き方も、
選択肢は無限大ですね。





ということで、

「すべき」というマイルールは
本当に今もそうなの?

という自問自答のススメと、

二者択一だけではないよというお話を
お伝えさせていただきました。

ぜひ何か少しでもお役に立てますと幸いです。

ただ、冒頭でもお伝えした通り、

Eriさんはこれまでご自身の気持ちを
大切にしてこられた方だから、

きっと大丈夫です。

レターありがとうございました!
心から、応援しております。

【追記】お返事いただきました!

後日、Eriさんから
お返事をいただきました!

Eriさん

母親と離れるべきか向き合うべきか
の相談のレターを送ったえりです。

お二人のおかげで整理がついてきました。

また、最後のゆみさんのメッセージにも
すごくすごく励まされました。

色んな経験を経て人の痛みや
喜びを理解してくれるゆみさんとだいきさん、

本当に素敵な深みのあるご夫婦です。

これからもラジオ聴きます。
ありがとうございました。

今回、取り上げたラジオはコチラ

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