このブログでは、私たちのラジオ「わたなべ夫婦のふたりごと」にて、皆さまから寄せられた人生相談への回答をまとめています。
本日は
元エースでしたが体調を崩し
出世コースから外れてしまいました。
という方のお悩みに対して、
お答えさせていただきます!
本日のパーソナリティ
【わたなべ夫婦】
- ラジオ配信アプリstand.fmにて
人生相談チャンネルを運営中 - SNS総フォロワー数は23万人超え
- 人生相談の累計回答数は1,500件突破!
- 結婚7年目の夫婦。妊活はお休み中。
- 二人とも元銀行員で元YouTuber。
- 現在は不動産投資やブログを運営しつつ
保護猫とのんびり暮らしてます。
エースだったのに、出世コースを外れました。
まずはラジオに頂いたレターをご紹介します。
「ローグ」さん
はじめまして
ローグと申します。
初のレターを書かせて頂きます。
自分で言うのも
烏滸(おこ)がましいのですが、
会社でエース社員として働き
出世コースに乗り
どんどんと出世をしてきた者です。
ただ、
ついつい人の目を気にしてしまう
どうすればうまくいったかな
と考え続けてしまう癖があり
出世途中にメンタルが病み
倒れてしまい休職から復職をしました。
そして、
1年前くらいに復職し
またありがたい事に出世する部署に
異動させて頂いたのですが
そこでまた相手の気持ちが気になる事
仕事のオンオフがつけれないなど
悪い癖がありおかしいと感じた上司が
面談をしてくれる事になりました。
そこで、告げられたのは
一度出世コースは諦める
部下が上司になるかもしれないが
ゆっくりとスローな働き方にしないか?
と言われ自分の弱さに悔しさが混じり
泣いてしまいました。
ただ、自分の健康妻の幸せなど
本当の人生の幸せとは何だろう
という話になりその道を受け入れました。
50歳位になった時今決断した事が
良かったなと思える未来が
やってくることを願い
また頑張りたいと思います。
そこで、わたなべ夫婦のお二人に
良ければこんな私にエールを
頂けないでしょうか?
ローグさん。
レターありがとうございます。
お答えします。
今回のレターでは、ローグさんの
ご年齢が書かれていないのですが、
おそらく僕と同い年(30歳)
くらいでしょうか。
ローグさんはレターの最後に、
良ければこんな私にエールを
頂けないでしょうか?
と書かれていますが、
僕はこれ以上
「頑張れ!」とローグさんに
エールを送ることは出来ません…。
ローグさんはボロボロになった
今でもまだ
また頑張りたいと思います。
と仰います。
でもね、ローグさん。
ローグさんはこれまで、
頑張りすぎだったのです。
人目は気になるけれど、
それでも仕事で成果をあげて、
頑張って頑張って頑張り続けて、
そして体調を崩された。
だからまずは率直に、
僕はローグさんに
頑張らないことを頑張ってほしい
と感じました。
でも…それがきっと出来ないのですよね。
ところで、少し話は遠回りして、
ローグさんに一つ質問です。
いただいたレターの中で、
「出世」というワードが一体何回
出てくるのか覚えていらっしゃいますか?
なんと、それは6回です。
たった480字程度の内容の中に6回も、
「出世」という言葉が出てきました。
しかし、
ローグさんは次のように仰います。
ただ、自分の健康妻の幸せなど
本当の人生の幸せとは何だろう
という話になりその道を受け入れました。
ここで、
ローグさんにさらに質問があります。
ローグさんは、出世を外れた
この道を受け入れましたと仰います。
ですが、
それは本当ですか?
というのも、僕にはとても、
そう思えなかったのです。
もう本当に出世や仕事で成果を上げるとか、
給料アップだとか、
そんなのは、自分の人生じゃない。
自分の人生は、奥さんと一緒に
健康でゆるゆる暮して、
半径3メートル以内の物事で
幸せに生きていくことです!
って、本気で思えていますか?
本当に思えていたのなら、
おそらく6回も同じ言葉は
文中に出てこなかったと思うのです。
ローグさんはきっとエースとして働く中、
次のようなことを
考えていらっしゃいませんでしたか。
- 仕事で成果を出すことが自分の価値
- 出世は必ずしなければならない
そしてねローグさん。
僕はこの価値観が今も、
まだローグさんの中にあると思うのです。
でね。僕は今回、
ココが一番しんどい部分じゃないかなぁ
と思いました。
つまり、
口で言うことや頭で考えることと、
本音の部分が違うことです。
本当は出世したかった。
もっとばりばり働きたかった。
でも、できなかった。
だから本当の幸せを考えてみた。
そしたら妻の幸せ、健康が頭にうかんで、
「この道を受け入れた」
と頭や口では言った。
でも、本当は?
今でもまだ十分に、
出世したかったという悔しさが、
湧きあがってきませんか。
ローグさん。
ローグさんの中には、
「もっと頑張るべき」という
厳格なルールがいつもあったのです。
それに、
「自分は出世しなければならない」
とも思っていました。
そして、繰り返しますがきっと、
この価値観は今も変わりないはずです。
おそらく、ローグさんは昔も今も、
努力しない、
成果の無い暮らしをする自分など、
許せないのではないでしょうか。
仮にローグさんがそうだとして、
もし、そんな状態で
ゆっくりとスローな働き方をはじめると…
きっと頭の中で
「俺はこんな生活してていいのか?」
「転職してでも努力すべきでは…」
と自分自身を叱咤(しった)する声が
聞こえてきそうだなぁと思うのです。
そしてそれはとても、
苦しい生活だと思います。
ローグさんの状態を今一度まとめると、
現時点でも、
ローグさんの心の中にはおそらく
「自分は出世すべき」
「しなければならない」
という価値観がまだあります。
しかし、
「出世のことはもう考えてはいけない」
と、自分では思っている。
そして、
”考えてはいけない”と思うからこそ、
ローグさんは頭や口では
「受け入れた」と仰る。
ローグさん。
最近、ぐっすり眠れていますか?
心はいつも穏やかで、
幸せいっぱいでしょうか。
もしそうだとしたら、
これまでのアドバイスは
すべて無視してください。
でも、もしそうじゃなかったら、
僕はカウンセリングをオススメします。
本当は今回の回答でスッキリ
解決にもっていければベストなのですが、
ここではローグさんの状態を
整理整頓することが限界でした。
この先、ローグさんが、
「出世すべき」「努力すべき」
というルールを取っ払い、
”ほどほどに頑張るだけで良い”
と自分を許すためには、
プロの力が必要と感じます。
なぜならローグさんは真面目で努力家で、
そして自分にとても厳しい人だからです。
ですから、
自分でどうにかしようとしないでぜひ、
カウンセリングを受けてみてください。
僕たちのオススメの
カウンセラーさんが知りたければ
standfmからご連絡下さい。
最後に、ローグさん。
エースとしてプレッシャーに耐えながら、
本当によく頑張りましたね。
今までは仕事に向けていたその努力を、
ぜひ今度は自分の幸せを謳歌するために
使ってあげてくださいね。
素晴らしいことの前には、
必ずどん底がきます。
だからきっと、大丈夫です。
どうぞ、お身体ご自愛くださいね。
ほなほな。
今回、取り上げたラジオはコチラ