このブログでは、私たちのラジオ「わたなべ夫婦のふたりごと」にて、皆さまから寄せられた人生相談への回答をまとめています。
本日は
「コロナ禍で結婚式を行う
タイミングを失った結果、
誰もご祝儀を返してくれません。
このモヤモヤどうすればいいですか?」
というお悩みに対して、
お答えさせていただきます!
本日のパーソナリティ
【わたなべ夫婦】
- ラジオ配信アプリstand.fmにて
人生相談チャンネルを運営中 - SNS総フォロワー数は23万人超え
- 人生相談の累計回答数は1,500件突破!
- 結婚7年目の夫婦。妊活はお休み中。
- 二人とも元銀行員で元YouTuber。
- 現在は不動産投資やブログを運営しつつ
保護猫とのんびり暮らしてます。
私は3万円支払ったのに。普通、返しませんか?
まずはラジオに頂いたレターをご紹介します。
「きなこ」さん
わたなべ夫婦のお二人こんにちは。
初めまして、きなこと申します。
毎週の配信を楽しみにしております。
最近の私のモヤモヤを聞いてください。
それは、結婚式のお祝儀についてです。
20代のころ、友達の結婚式に
10回以上は参加してきました。
その都度、お祝儀3万円を払いました。
結婚式の最中は、
もちろんお祝いする気持ちはありますが
ついつい
『私の結婚式に来てくれるかな?』
『お祝儀はきちんと返してくれるかな?』
と打算的な考えが回り
結婚式を全力で楽しめませんでした。
そんな中、
私は30才になったとき結婚しました。
コロナ禍ということもあり、
結婚式を行うタイミングを失い、
結婚式にお金をかけるなら、
旅行や食べ物などに費やしたい
と思うようになりました。
主人も賛同してくれ、
結婚式はしないことにしました。
友達には、私が結婚したことを
LINEや会ったときなどに報告し、
『おめでとう!』
と言ってもらえるのですが、
そこからだれもお祝儀をくれません!
普通、自分の結婚式に来てくれた人が、
結婚したよ!と報告したら、
お返しするのが普通じゃないですか?
どうやったら
このモヤモヤを解消できますか。
長い文章ですみません。
きなこさん、こんにちは!
先日は、
レターをありがとうございました。
自分はご祝儀をお渡ししたのに、
一切返って来なかったとのこと。
モヤモヤしちゃいましたね。
私ね、きなこさん。
一度ラジオできなこさんのレターに
お答えした後も、
ずっときなこさんの事が、
忘れられなかったんです。
あの時は、
きなこさんの本音が、
分かりそうで、分からなかった。
自分がラジオで回答したことが、
きなこさんの心の本質から、どこか、
大きくズレている気がしていたのです。
何か私…見落としている。
「きなこさんには一体、
どういう思いがあるんだろう」と、
話をした後もずっと、
モヤモヤしていたんです。
その後、ラジオで思いの他反響があり、
皆さまからきなこさんへ、
たくさんのコメントを頂戴しました。
(皆さま、いつもありがとうございます♪)
その中で、特に多かったアドバイスは、
損得勘定など考えないほど、
心からお祝いしたい友人の結婚式にしか
行かないようにした方が良いですよ。
ということでした。
「確かになぁ、そうだよなぁ」
と思ったその瞬間、
私、ハッとしました。
きなこさん。
きなこさんはもしかして、
それが出来ないのではないですか?
もしそうだとしたら、
きなこさんの
「ご祝儀を支払う」という言い方も
「ちゃんと返してくれるかな」
という感情も、
私の中で、
辻褄(つじつま)が合うのです。
確かに、
「3万円なんて安いぜー!」
と思えるほど、
大切な友人の結婚式にしか
行かないことが、
ベストなのは間違いないです。
けれども、きなこさんは、
そう出来なかった。
「ちゃんと私の結婚式も来てくれるよね…?」
自分でも目を背けたくなるような
嫌な気持ちを抱く相手であったとしても、
その結婚式に行く他、無かった。
なぜなら…
「結婚式に行かない」
なんていえば、
関係が崩れてしまう。
それに、
自分の結婚式に、
来てもらえなくなる。
「そんなこと…別に良くない?」
と割り切れる方もいる。
でも、
おそらくきなこさんにとって、
この二つが現実になることは
どうしても、
避けたかったのではないでしょうか?
きなこさん。
もしかしたらここからは、
あまり考えたくなかったことを
お伝えするかもしれません。
私が考えるに、おそらくね。
きなこさんは、
これまで結婚式に参列した
多くの友人に対して、
「この子にとって、
私は大切なんだろうか?」
「私にとってこの子は、
大切なんだろうか?」
「本当に、私たちは、
友達なんだろうか…?」
といった不安な気持ちを抱くこと、
ありませんでしたか…?
私はきっと、
きなこさんの中にはこんな
見て見ぬふりしてた気持ちが、
本当はあるんじゃないかと思ったのです。
けれども、きなこさんは、
その疑問にハッキリと、
自分の中で答えを出そうとしてこなかった。
何故なら、
学生時代からの…とか、
同期だから…とか、
関係性は分かりませんが、
きなこさんの中にはおそらく、
「この友情を大事にしなきゃ。
維持しておかなきゃ」
という考えを、お持ちだから。
何故なのかは、
私には分かりません。
でもとにかく、きなこさんは、
友人だと思っていた人が、
そうでなくなってしまうことが、
とても怖い。嫌だ。
それが、
既に希薄な関係になったと
薄々、自分で分かっていたとしても。
もしくは、本当は、
最初からそこまで大切だと
思えていなかったとしても…。
「友人」を、手放せない。
手放したくない。
だから、
自分の本当の気持ちも、
知りたくない。
もし、そうであったとしたら。
きなこさんが結婚式に誘われて、
行くと決めた時に、
「断ったら関係が終わってしまう」とか、
「自分の結婚式に呼べなくなる」といった
ネガティブな気持ちがあったとしたら。
きなこさんにとって、
友人の結婚式へ行った本当の動機は…
”お祝い”ではなく、
おそらく大きく占めたのは
恐怖心だったのではないか
と、私には思えて仕方ありません。
『私の結婚式に来てくれるかな?』
こう考えるのは、
相手にとって、私が大切なのか、
自信が持てないから。
それだけでなく、
自分が相手を大切にしているのかも、
分からない。
でも、分かりたく、ない。
心当たりは、ありませんか…?
きなこさん。
きなこさんは、
これまでの結婚式のお誘いを
断ることなく律儀に、
「あなたは私にとって大切な友達よ」
と”示してきました”。
本当の真意は別として、
態度としてはしっかり、
示してあげたのです。
なのに今回、
誰からもその”答え”が
返って来なかった。
答えというのはつまり、
相手からの返事。
あなたは私の大切な友人です。
というお返事です。
だからきなこさんの心は、荒れた。
「私のこと、どうでも良いの?!」
「私のこと、友達じゃないの?!」
きなこさんが本当に辛かったのは、
お金の問題じゃない。
皆、私を、
心から大事な友達として思ってくれてる?
この気持ちです。
期待した返事を頂けなかったことで、
もともとあったここの不安が、
今回大きく揺さぶられたのです。
だからとても
苦しかったのではないでしょうか。
わーっと書きましたが、
どうでしょうか、きなこさん。
もし、これらが当たっていたら…。
とても苦しかったですね。
きなこさんは、
ちゃんと証明したのにね。
気持ちを返してくれないなんて、
悲しいね…。
きなこさん。
最期に、想像してみてください。
仮に結婚式を今更あげて、
ご祝儀を返してもらったと想像して、
スッキリしそうでしょうか?
3万円支払ったから、
3万円返してもらう。
これでチャラに、出来そうでしょうか…?
もしそうなら、
私はその選択をこれからするのも、
良いと思うのです。
でも…私はきっと、
きなこさんのモヤモヤは、
これでは止まらない気がしています。
だって本当の問題は、
そこじゃないから。
「あなたのこと、とっても大切だよ」
「あなたのお祝い事を、
私は心から喜んでいるよ」
という気持ちを示してもらうこと。
なにより、これが欲しかった。
きなこさんは、安心したかった。
きなこさん。
つかぬことをお伺いしますが、
何か昔、仲間外れにされたり、
悲しい思いをしたことはありましたか?
だとしたら、
きなこさんの中にある恐怖心は、
その体験から
来ているのかもしれませんね。
でもね、きなこさん。
過去はもう、どうでもいい。
だって、隣を、見てください。
今のきなこさんには、
きなこさんを目いっぱい
愛してくれる相手が、いる。
どうあがいたって、この先、
きなこさんは一人ぼっちにはならない。
だから、きなこさん。
どうか安心して。
あなたは既に、愛されてる。
その事実を胸に、今後は、
きなこさんが主体となって
人間関係を考えてください。
きなこさん。
きなこさんは、
どうやったら
このモヤモヤを解消できますか。
と私に質問してくれました。
答えがあるとすれば…
今後は、
「相手が私をどう思っているか」
じゃなくて、
「私が相手をどう思っているか」
これを大切にしてほしいと思います。
そしてその思いに沿って、
正直に行動してください。
昔からの知り合いだからって、
仲良くしなきゃいけないわけじゃない。
これね、
私も今、自分自身に向けて
書いています。
私にもこの思い込みがあるから、
本当によく分かります。
昔からの友人のご縁を、
切ってしまう、もしくは薄めてしまう。
これが難しく、怖く、悲しいことは、
重々承知しています。
でも、私たちには今…
前に進むべきタイミングが、
来ているのかもしれないですね。
とっても怖いね。
でも大丈夫。
きなこさんは、一人じゃないよ。
それに友人なんて、いくつからでも、
新しく作れるものです。
私も頑張るから。
一緒に乗り越えていきましょうね。
今回のブログが何か少しでも、
モヤモヤが晴れるキッカケになれば
幸いです。
ほなほな。
今回、取り上げたラジオはコチラ