このブログでは、私たちのラジオ「わたなべ夫婦のふたりごと」にて、皆さまから寄せられた人生相談への回答をまとめています。
今回は元銀行員で投資歴10年の僕が、
「投資スクールを受講するか迷います」
というお悩みに対して、
お答えしていきたいと思います!
本日のパーソナリティ
【わたなべ夫婦の夫 だいき】
- 京都大学卒業
- 元みずほ銀行職員
- 資産運用歴10年以上
- 株式投資家
- 不動産投資家
- 宅地建物取引士
- SNS総フォロワー数は23万人
資産形成のために株の投資を始めるべき?
まずはラジオに頂いたレターをご紹介します。
「お悩みマン」さん
こんにちは。
大好きで信頼しているおふたりに、
恥を捨てて相談させて下さい。
私は
- 29歳、女性、独身
- 精神疾患あり
- 無資格
- 短期離職を繰り返し年収250万円
の、低スペックです。
この歳なのに、貯金0円、
借金(奨学金)250万円あります。
その先の人生本当に絶望的です。
【質問1】お二人ならここから
立て直すためには何から始めますか?
資産形成のために株等の投資も
はじめたほうがいいのでは?
と考えていますが…
【質問2】
最近積立NISAをはじめて
毎月1万円積み立てていますが、
それに加えて、
「〇〇(ここでは名前は伏せます)」という
投資スクールを受講して勉強し、
株等もはじめようかと悩んでいます
(入会金+講座受講料4年間で30万円ほど)。
(※ブログでは質問2の一部は割愛しています)
【質問3】お二人は株を独学で
勉強されていると思いますが、
講座等の受講はせず独学を選んだ理由はありますか?
長くなり申し訳ありませんが、
お答えいただけますと幸いです。
よろしくお願い致します。
お悩みマンさん。
だいきがお答えします!
まず補足なのですが、
僕たちの投資歴は以下です。
- 独学で株式投資2年目(放送時)
- 独学で不動産投資
- 積立NISAは10年目
解答は「絶対、株には手を出すな」です
さて、それでは一つ目の質問について
お答えしていきます。
質問①
お二人ならここから
立て直すためには何から始めますか?
ということでしたが、再度確認します。
”ここ”というのは、
- 29歳、女性、独身
- 精神疾患あり
- 無資格
- 年収250万円
- 奨学金の返済は250万円ある
という状況のことでしたね。
人生、絶望的です。と書かれているように、
お悩みマンさんはこれまで、
ご苦労されてきたとお察しします…。
さて、そんなお悩みマンさんだからこそ、
僕は声を大にして伝えたいことがあります。
それは、
株には絶対に、手を出さないでください!
ということです。
株をやっていい人、ダメな人
そもそも株式投資は、
- 時間に余裕がある
- お金にも余裕がある
- 心にも余裕がある
という人がやるものなのです。
そうでない人が株式投資に
手を出してみたらどうなるかといえば、
一瞬で資産が無くなります。
株をやって良い人は、
時間にたっぷり余裕があって、
たくさん勉強ができる環境にあること。
その上、100万円、200万円くらいなら
損しても平気な資金力もあって、
日頃からメンタルは安定してる。
といった、こんな人だけが
株で儲けることが出来ます。
誇張ではありません。
だから、いいですか。
お悩みマンさん。
株はしないと今、
ここで決めてください。
あえて少し厳しいことをお伝えしますが、
株式投資は
「人生、絶望的です」
「私は低スペックです」
と言っている人が、
するものではありません。
「お金が余っています」
「時間もたっぷりあります」
そんな人がするものなのです。
そのため僕は、
お悩みマンさんに限らず、
たいていの方は
個別株に投資するなんてこと、
しないほうが良いと考えています。
「NISAでコツコツ積立する」が
一番良いと、思うのです。
なんで株式投資やってる人がやめとけって言うの?
ただ、こういう発言をすると、
「え?」
「でもわたなべさんは株やってるやん…」
というお声が
聞こえてきそうなので(笑)、
どうして人にはオススメしないのかを
もう少しご説明しておきます。
僕たちはこの2年間、
膨大な時間を割いて
株の勉強をしてきました。
土日はもちろん、平日の昼間も。
ずーっと勉強して勉強して、
その上、お金もちゃんと自分の
身銭を切って投資してきました。
その結果、1年目は
60万円のマイナスで着地しました。
これだけ勉強して時間を割いても、
株で利益は出てないんですね。
こういった体験を約2年通じて、
僕たちは株の大変さや難しさを、
ハッキリ理解しました。
だから、人には勧められないのです。
それは、いつも聞いてくださってる
大切な皆さまには、特に。
僕が自分で勝手に株やるぞ!
って選択して、
僕が一人で損するのは一向にかまわない。
でも、大切な皆さまに、
「株どう?」って安易に勧めるなんて、
僕にはできません。
だって個別株で儲けるって、
本当に難易度が高いことなので。
投資スクールは100%受けちゃダメ
そして、2つ目の質問へ移ります。
質問②
【質問2】投資よりも貯金と
奨学金返済を優先すべきでしょうか?
最近積立NISAをはじめて
毎月1万円積み立てていますが、
それに加えて「〇〇(ここでは名前は伏せます)」という
投資スクールを受講して勉強し、
株等もはじめようかと悩んでいます
(入会金+講座受講料4年間で30万円ほど)。
まず後半の投資スクールについてですが、
絶対に受けないでください。
さっきから絶対しないで、ばっかりで
息苦しい回答かと思うのですが(笑)、
お悩みマンさんの場合はもう絶対に、
です。
その投資スクールのホームページを
見させていただきましたが、
ちゃんとしたページを
作ってらっしゃいますね。
(※ラジオや当ブログでは
学校名は伏せさせていただいています)
評判も、もしかしたら
良いのかもしれないです。
でも、僕はそもそも、こういう
「投資の方法を教えます」という
スクールは全然、信用してないんですね。
今受講されている方がいらっしゃったら
申し訳ないのですが、
これは僕が株を実際にやってるから
余計そう思ってしまうんです。
本当に儲かる方法は出回らない
だってそもそも、
人に自分の株のノウハウを教える
メリットって何も無いからです。
何年も何十年も…
自分の身銭を切って、精神や命を削って、
やっっと見つけた大切なノウハウを、
お金と引き換えに
人に教えたいと思う人なんて、
断言しますが、まずいません。
だってそんなことで儲けなくても、
そのノウハウでその方は稼げるので。
また、ここからが特に大事なのですが、
仮にそういったノウハウが
一度でも世に伝わってしまうと、
そのやり方はいつしか
【常識】になってしまって、
勝てなくなってしまうのです。
(詳しくは割愛しますが、
みんなが使う分かりやすいノウハウがあれば、
大手金融機関は必ずそれを逆手に取ってきます)
だから実際に、
僕は「投資一本で50年生きて来た」
という師匠にお会いしたことがあるのですが、
当然、ノウハウは
全く教えてくれませんでした(笑)
お話する中で、
「私は、自分のやり方を絶対に、
身内にしか教えないと決めている」
と何度も仰ってました。
本物の投資家って、こういう人なんです。
絶対に、
他人にノウハウを教えないのです。
- 勝てる人はそれで儲かる。だから
お金をもらって教える必要が無い。 - 「勝つ方法」が一般化してしまうと、
「勝てない方法」になってしまう。
⇒だから本物は絶対に他言しない
なので正直ね…
そういう投資スクールで
教えてる方って、
本当に株で儲けてる方なのかな?
って、僕は思っちゃいますね…(笑)
どうして独学を選んだの?
質問③
【質問3】お二人は株を独学で
勉強されていると思いますが、
講座等の受講はせず独学を選んだ理由はありますか?
講座を受講しない理由は
先ほど述べた通り、
アテにしていないからです。
これから頑張ろうとする人を、
搾取するようなセミナーが多いのかなぁ
という偏見もありまして…(笑)
もちろん、
本当に素敵な人がやっている、
世のため、人のため!
といった講座もきっとあると思います。
でも僕にはそれを見極めるだけの
目がありませんので…。
なので僕は、本で勉強しました。
とはいえ本もね、
色々読んで分かったのですが、
肝心な部分って書かれてないんですよね(笑)
あとそれ以前にそもそもまったく
アテにならない本もたくさんありました(笑)
ただ結局ね、
「これだ!」と思うものに出会っても、
株って他人のやり方を信じてやっても
うまくいかないんですよ。
セミナーも同じです。
残念ながら「正解」が書かれている
そんな本やセミナーなんて、
無いんですね。
本によって書いてあることが
矛盾してたりするし、
自分に合う合わないもある。
だから結局、本は正解ではなく、
あくまでも「道しるべ」でしかないんです。
最後は自分で考えて、
時間と労力もたくさん注いで、
お金もかけて、身につけていくスキル。
それが株式投資です。
- 株式投資には
正解のやり方など存在しない。 - 結局、自分で考え、
時間と労力を注ぎお金もかけて、
身につけていくしかない。
なのでお悩みマンさんは、
積立NISAコツコツ続けながら
奨学金も少しずつ返して、
今あるお仕事を頑張る、と。
それしか僕からは
お伝えすることは出来ません。
あ、でもぜひ固定費の見直し等は
してみてくださいね。
我が家もスマホや家賃など
細かいトコロかなり意識して
頑張ってますので。
お悩みマンさん。
頑張ってくださいね。
応援しています。
▼僕の長期資産運用については下記記事へ
今回、取り上げたラジオはコチラ