【体験談】静脈麻酔での日帰り流産手術を受けてきました!

こんにちは。

本日は静脈麻酔での流産手術体験談を
ブログに残そうと思います。

流産手術ってどんな感じだろう…

と不安に思う方の、
お役に立てれば幸いです!

ちなみに私が流産手術を受けるのは
2回目で、

以前は個人病院で局所麻酔を、
今回は総合病院で静脈麻酔を受けました。

本日は後者の体験記です。

目次

前夜~当日の朝。便秘解消に必死。

まず前日からの話なのですが…

今回は、前回の反省を活かし、
指示はありませんでしたが

寝る前に便秘薬を飲んでおきました。

というのも以前の流産手術では
子宮を広げるためのラミセルを入れた際、

便秘ぎみだった腸が刺激されてしまい、
お腹に激痛がきてしまいまして…

その際、看護師さんに、
「トイレに行っても良いですか」
と聞いてみると、

「良いけど、いきまないで自然に出して」
という指示を受けたのですが、

それがまぁ難しくて…(苦笑)

どのくらいいきんだら
ラミセルが出てしまうのかなんて、

とても分からなかったので、

お腹が痛いのに出せない

という状況になってしまい、

トイレで倒れそうになった経験が
あったのです。(大げさではなく本当に)

ですから今回は絶対に!
前処置の前に出しておきたい!

ということで、
便秘薬をたっぷりめに飲んで就寝しました。

そうすると朝、腹痛と共に目覚め、

きた!これは出そう!

と思ってトイレに駆け込みましたが、

なんと出ません

どう頑張っても出ない。

嫌だ!またあの悪夢が…!?
と思うと、かなり焦ってしまい、

結局、出発の1時間30分前に起きたのに、

そのうちの大半を
トイレで過ごす羽目になりました(^^;

最終的にはヨガをしたりして、

なんとか出発ぎりぎりにはトイレを
済ませることが出来たのですが、

移動の車の中でもお腹がコロコロ鳴っていて、

あーこれは全部、出し切れてないな…

と不安を抱きつつ、病院に到着しました。

ラミナリア挿入。腹痛再び…!

朝9時に病院に着くと、
すぐにもう一度内診をしてもらました。

しかしやはり、

9週目に差し掛かるというのに
胎嚢の中身は卵黄嚢しか無く、

”流産に間違いない”ということを
ハッキリ突き付けられました。

「やっぱりそうだね。
じゃあこのまま処置を進めていくね」

ということで、
手術の準備が始まりました。

まずは前回と同様、
(厳密に言うとラミセルと
ラミナリアという違いがありますが)

子宮を広げるために、
ラミナリアを入れていくことに…

前回は挿入の際、子宮をグッと引っ張られ
気持ち悪い&ちょっと痛かった記憶があり、

とても緊張しながら
いつだろう、いつだろう…

と怯えていたら、

「はい、今いれましたよ。
お腹どうですか?」

と聞かれ、めちゃくちゃ驚きました。

子宮を乱暴に引っ張られることもなく、
気づけば終わっていたのです。

先生によって、
ラミナリア挿入でさえもこんなに
上手、下手ってあるの…!?

と、感激してしまいました…。

お腹はラミナリアを入れた瞬間から、
軽い生理痛のようなものが始まりました。

でも全然それは慣れているし、平気です。

ただ…

やはり来ました。
子宮の痛みとは別の、

腹痛が。つまり、下痢です…。

最悪や…!と思いつつ、恐る恐る、

「先生、私これを入れた後、
トイレに行きたくなってしまうんです…」

と聞いてみました…。

きっとまた「良いけど、いきまないで」
と言われるかと思っていたら、

なんと

「全然!行ってくれて大丈夫よ!」
「出ちゃったらまた入れるから、教えて!」

と言ってもらえたのです…!

なんっって心強いんでしょう。

「もしラミナリアが出てしまったら
自分で気づけますか?」

と聞いてみると、

「うん、絶対分かるから大丈夫(笑)」

とのこと。

その後、大丈夫?トイレいま行く?
と気遣っていただき…

結局、前日~朝の奮闘も空しく、
トイレにこもることになりました(笑)

しかし、

「ラミナリアが出ちゃってもいいよ。
出ちゃったら分かるから。
普通にトイレしていいからね」

と言ってもらえたので、
前回とは打って変わって、

ほんっっとうに楽でした。

だって我慢する必要が無かったんですから!

この時点で、やっぱり
病院変えて良かった…!

と心の底から思いました。

ラミナリア入れるのも
本当にお上手でしたし…

ラミナリアで便意がくる人

ちなみに余談なのですが、

ラミナリアやラミセルを入れた際
腹痛が来る人というのは、

多分私が思うに

生理がひどいの時にお腹がゆるくなる人

じゃないかなぁと思います。

子宮の痛みが来ると、
なぜかピーピーになってしまう人。

私が昔からそうで…

こういった方は、多分子宮を広げる処置で
お腹が痛くなる可能性大じゃないかなぁ…
と思います…(^^;

ただ、2回体験して
分かったことがありまして、

それはラミセルや
ラミナリアを入れた直後でも

相当いきまないとそれらは出たりしない

ということです。

だから私と同様、

「お腹が痛くなるか心配…」

という方がいらしたら、

もし痛くなっちゃっても、
(一応先生には聞いてほしいですが)
トイレには行ける!

というのは知っておくと安心できると
思うのでぜひ共有させていただきますね。

13時まで待機

さて、そうしてラミナリアを入れたあと、
ようやく腹痛もおさまったので、

案内していただき病室へ移動しました。

これが人生初の4人部屋で…!

どんな感じかな~と思っていたのですが、

みんなカーテンを
しっかり閉め切っていたので、

思っていたよりプライバシー高めで
安心しました。

前回はトイレでの腹痛のあと、
子宮に関する痛みは無かったのですが、

今回は軽い生理痛のような痛みが
少し続いていました。

けれども、それも30分も経てば、
全く痛く無くなりました。

することもないので、
本を読んでとりあえず待機します…。





それから11時になり、
手術着に着替えました。

(なんか手術着の自分が映画バイオハザードの
最初のシーンみたいと思ったのを覚えています。笑)

トイレを済ませ、点滴をすることに。

「血管細いね~(笑)
いけるかな~(笑)」

と言われながら刺されたので
かなり恐怖だったのですが(笑)、

実際はとてもお上手でした(^^;

それからまた、することもないので
本を読み続け…
(映画とかアニメもダウンロードしておけば
良かったと少し後悔しました。)

12時ごろに周りの人たちに
昼食が配られたときは、

お腹が空いている私には
ちょっぴり辛かったです。

そしていよいよ12:30ごろに、

「12:55にお迎え来ますね~」

とお声がかかりました。

それまで平然としていたのですが、

いよいよ手術!と思うと、人生初の
全身麻酔にとても緊張してきました。

時間が近づくにつれ、
本の内容が頭に入って来なくなり、

携帯をつけては消して、
つけては消して…

を無意味に繰り返していました。

たまたま友人から

「ゆみ~!手術がんばれ…!」

と直前に連絡が来たことには、
心底励まされました。

手術開始

ついに55分になったので、
手術室へ移動しました。

生れてはじめてのオペ室。

予想していたよりも明るくて綺麗で、
へぇー!と中を見渡していました。

とはいえやはり緊張していて、
やや怖い気持ちもあったのですが、

気さくなおじさま先生が、

「今日はよろしくね!
前回はどこで手術したんかな?」

と色々質問をしてくださり、

その方があまりに気さくなので
釣られて笑ってしまい、

かなり緊張がほぐれました。

それから寝転んで、
酸素マスクをつけられると、
(なんかキャラメルポップコーンみたいな
甘い香りがしました(笑))

あっという間に天井がぐにゃんと
ゆがみ始めました。

「今気持ちわるいのとか、
全部無くしてあげるからね~」

という先生のお声がして、

(あれ?もう麻酔入ってるの?)

と思った次の瞬間、

「わたなべさ~ん。おわりましたよ~!」

というお声で、起きました。

第一開口は、

え、もう?

でした。

まだ手術室にいたのですが、
気づけば移動するベットの上でした。

術中は、気持ち悪い映像等ではなく、
何か、楽しい夢を見ていた気がします。

とてもとても、楽しくて幸せな夢…。

そしてベットで運ばれるうち、
私の中にふつふつと、

感動が押し寄せてきました。

それは今回の、この手術に対してです。

手術室に入って会話をしているうち、
気づけば寝ていて、

それから手術の間は、

誤って起きることが無いよう、
麻酔をしっかりかけてくれていたのに、

終わった直後はパッと起きることが出来た、
この的確すぎる麻酔の量…!!

さらに、
起きた後も全く気持ち悪くないという…。

お腹も全く痛くなく、本当に何事も
無かったかのように終わりました。

すごい…すごい…!!
なんてすごい手術だったの…!!

あまりに感動して、
なんどもこのフレーズが頭に響きました(笑)

「全身麻酔って…スゴイですね…!」
と言っていると、

運んでくれていた看護師さんたちは
笑っていました(笑)

そして病室に戻され一人になると、
なぜかポロポロと涙が出てきました。

赤ちゃん、ありがとう

最初の涙は、
この手術のすばらしさに感動してでした。

そして感動していると、その後

「前回の手術は一体何だったのか」
という思いが押し寄せ、

次は過去の自分が不憫(ふびん)に感じ、
涙が止まらなくなりました。

流産手術って本当は、
こんなに楽に終わるものだったのに、

どうして私は
あんなに怖い思いをしたんだろう。

どうしてあんなに痛い思いをしたんだろう。

そう思うと、過去の私が可哀想でならず、
しくしくと泣きました。

こんなに楽だったなんて。
こんなに苦しくないなんて…

そう考えていると、最後にはこれまで
憎しみしか感じていなかった
お腹の中の子について、

感謝が溢れだし、
ついにしゃくりあげるほど大泣きしました。

この子は、私を辛い思いをさせようとして
わざわざ来たんじゃなかった。

わたしを苦しめようとなんて、してなかった。

それに気づいた私は、
わたしを選んでくれたこの子に、

ありがとう、という気持ちで
いっぱいになりました。

今日一日、
私はずっとヘラヘラしてたけど、

本当は流産したって事に、
実感がなかっただけなんだ
って

その時はじめて気づきました。

上の体験記を読んでいただいても
お分かりいただけるように、

私はこの日、この時まで
赤ちゃんの事を考えてはいませんでした。

もういなくなっちゃうとか、
今日でお別れとか、

そんなことを一つも考えず、

頭から”流産した”という事実を完ぺきに
追い出していました。

考えないようにして、自分を防衛していました。

だって本当は私、
めちゃくちゃ泣き虫だから。

先生や看護師さんに迷惑をかけたくなくて。

もう私は平気って演技をしてました。

するとその演技が完璧すぎて、実際、
私の心もずっと騙されていました。

私はもう、平気なんだって。

でも手術が終わった今、
私の元から本当にいなくなってしまった。

ということに、ようやく気付いたのです。

そうすると塞き止めていたものが崩壊し、

赤ちゃんの存在が
私の中いっぱいに広がりました。





様子を見に来てくれた看護師さんが
私が大泣きしていることに気づきました。

それから

「私も同じ経験したことあるから分かるよ…」

「わたなべさん、笑顔やったから、
無理してるなぁって思ってたよ…」

と慰めてくれました。

人の優しさに触れると余計、
涙が止まらなくなりました。

そっか。私の完璧な演技は、

傍から見たら、
全然完璧じゃなかったのか…

それから30分くらいは、
ずーっと赤ちゃんのことを考えて
泣いていました。

憎んだままのお別れにならなくて良かった。
わたしを選んでくれてありがとうね。
本当に、ありがとう。

そう思いながらお腹を撫で続けました。

退院まで

泣き止んで落ち着いたころ、
携帯を見ると14時でした。

まだ手術が終わって
1時間も経っていないのに、

腹痛も無ければ気持ち悪さも無く、
もう立ち上がることが出来ました(笑)

看護師さんも、

「あら、全然大丈夫そうやね」

と少し驚かれていました。

本来、術後は血が出るので
おむつを履かされるそうなのですが、

なぜか私の場合は
ほとんど出血が無かったので、

履いてきたパンツを術後も
履かされていました。

(え、今履いているのは普通のパンツ!?
とトイレに行ったとき驚いてしまいました(笑))

それから全く何事も無く
ただただ暇な時間を過ごし、

16時になったころ、内診が入りました。

「出血をほとんどしていないので、
家で出血があると思います」

との事でした。

確かに、術後だというのに、
今回は本当に全く出血が無かったのです。

前回はドバドバ出ていたので、
これは家で大変そう…と思いました。

追記:出血が少なかった理由が分かりました。なんと、先生が優しくやりすぎて胎嚢以外の残留物がめいっぱい残っていたからでした…!!(笑) 詳しくは追記にて。

夫に迎えにきてもらい、
コンビニで買ってもらったおにぎりを食べました。

めっちゃお腹が空いてたので、
とても美味しかったです(^^;

ちなみに今回のお会計は22,000円でした。

【後日談】そして民間の保険(コープ共済)からは8000円の入院費と10,000円の手術費用が出ました。思ってたよりも少なかったです…(笑)

【おわりに】流産手術は怖くない!

ということで以上が
今回の静脈麻酔での流産手術体験談でした。

今回でハッキリ、分かったことがあります。

それは、流産手術を受けるなら
局所麻酔か静脈麻酔かありますが、

絶対、静脈麻酔での手術の方が良い

という事です。

局所麻酔はやっぱり
意識がハッキリしているので、

術中に恐怖や悲しみが襲い掛かってきます。

さらに運悪く先生が下手くそだと
私のようにほぼ麻酔無しでの手術となり、

それはもう激痛&トラウマものです…。

今回は絶対失敗したくないので、

静脈麻酔をしてくれる
”総合病院”での手術にして、

本当に正解だったと思いました。

上手な先生であれば、
流産手術は怖くありません。

痛くもありません。

一瞬で終わります。

大丈夫です、安心してくださいね。

ちなみに、

なぜ私が総合病院にしたのか?とか、
麻酔が切れる心配は無いの?

という疑問がある方は、ぜひ
下記の記事をお読みください。

【追記】なんとその後、自然流産体験もしました(笑)

と書いて終わるつもりだったのですが、
急遽、追記です…

実は手術後、
超激痛に見舞われました(^^;

普段から生理痛はかなり重く、
子宮収縮の痛みには慣れているはずでしたが、

それを上回る体験したことのない痛み
を体験してしまいました。

術後当日の深夜と、4日目に、

呼吸が出来ないほどの
”刺されているような痛み”が

ズキズキと襲ってきまして…

そしてその激痛がややマシになった
4日目のお昼、

ずるん!!

と、生理時のレバー×5倍くらいの
サイズの血の塊が、

4,5つくらい出たのです。

びっくりしましたが、
初めての体験でかなり興奮もしました(笑)

そして、それからは嘘のように
腹痛もほぼ無くなり、

「良かったァ!」
と思って過ごした後、

1週間後の検診にて
その話を先生にすると、

なんとまさかの

「ごめん…優しくやりすぎた…」

と謝られたのです…!(笑)

私、困惑(笑)

正直、残留物があると痛いです…

先生は、

胎嚢しか取り出さなかったから、
残留物が他にいっぱいあったんだと思う…

激痛が来たとき病院来てくれたらよかったのに…」

「ごめんね…」

と何度も私に謝りました。

つまりまとめると…

私は、

流産手術したのに胎嚢以外は
自力で出したようです(笑)

流産手術をしたけれど、結局そのあと、
自然流産に近い体験もしたということ(笑)

先生のお話を聞いて、

そんなことがあるのか!って、
単純にびっくりしました(笑)

でも、優しい先生だし、
手術も上手だったので、

全然怒ったり恨んでいません。

むしろ激痛だったけど、

自然流産するのってどんなだろう?
って思ってたし、

身体からずるっと血の塊が出たあの体験は、
本当に神秘的だったので、

むしろ私にとって、とても良い体験でした。

つまり、2度の流産手術で分かったことは、
手術後、

残留物が無ければ生理痛程度の痛みが続く。
残留物があれば、排出されるまで激痛が伴う。

ということが判明しました。

何かお役に立てば幸いです(^^;

ちなみに、今回の手術後の、

もっと詳しい”体調のお話”に関しては
下記記事でご紹介しております。

ご興味がございましたら、
ぜひご一読下さい。

ほなほな~!

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