今回でいったんこの妊娠に関する
体験談は終了となります。
本日は流産の兆候について、
最後にまとめたいと思います。
流産の兆候は当時気づかなかった
母子手帳を貰ってから1週間後のこと。
その日は、
「今日こそ心拍確認できますように」
と強く祈りながら検診を受けました。
しかし、残念ながら
「流産の可能性が高い」
という診断結果となってしまいました。
正直、前回の診察から次の診察までの間に、
まさか赤ちゃんが、
すでにお腹の中で亡くなっていたとは、
この時は全く予想していませんでした。
というのも、
出血等の症状が一度も無かったからです。
しかし、今思い返せば
「これが兆候だったのかも…」
ということが少し、ありましたので、
ご参考になるか分かりませんが
ブログに残しておきますね。
つわりが無かった
あくまでも私の場合ですが、
そもそも7週目を過ぎ、8週目を過ぎ、
そして9週目に突入しても、
全くつわりがありませんでした。
ただ、そんな最中でも、
”つわり無い 流産”でネット検索すると、
「つわりの有無は流産と
関係ありません」
という記事ばかりだったので、
「赤ちゃんとの相性がきっと良いんだ♪」
なんて思って、安心しきっていました。
しかし…後で知ったのですが、
実はとある知人が流産されたときも
わたしと同様つわりが全く無かったそうで…
対して、ちゃんとお腹の中で
大きく育った時は、
つわりがあったとのこと。
これを聞いたとき、
やっぱりそうだったのか…
と思いました。
(追記:しかもその後、他3人の方からも
「流産したときは、つわりが無かった」と
同様の話を聞きました。)
確かにつわりは本当に人それぞれなので、
「つわりが無い=流産している!」
という法則は絶対的に
成り立つものではないと思いますが、
相対的には、
つわりが無かった時に流産していた
という人は、案外多いのかもしれません。
ある時からやたら元気になった
また、あるときから、
妊娠初期にはよく感じていた
- ひどい眠気
- 身体のだるさ
- 集中力の低下
- 胸のハリ
- 下腹部のチクチク
- 頭痛
といった、
日常生活に支障をきたすような
これらの症状が、
急にぱっったりなくなったのです。
当時の日記を読み返すと、
お腹の中でちゃんと成長していた時は、
「眠くて眠くて、お昼寝2時間したのに、
全然頭がスッキリしなくて、
仕事もはかどらなくて泣いてもうた(笑)」
なんて書き残すほど、
体調や頭が冴えなかったのに、
ちょうどお腹の中で成長が止まったと
思われる日くらいからは、
「なんか今日全然眠くないし、
すごい元気!わーい!」
と書き残していました。
さらにその翌日も、
「基本なんか元気(笑)
すごい仕事集中できた♪」
と、流産とは気づかず、体調の回復を
喜んでいる様子が残されていました。
今思うと絶対変だなぁと思うのですが、
当時は全く気付きませんでした…。
お腹にいる気がしなかった
そしてその喜んでいる日から
2日後の日記では、
「つわり無いけど、元気かしら?」
と一言、書かれていました。
今見ると、ちょっと胸がきゅっと
してしまいますね…
なんていうか…こればっかりは、
感覚の話になるので
お伝えするのはかなり難しいのですが…
不思議と、こんな風に、
赤ちゃんの成長が止まってしまった後は
「いま本当に、お腹にいるのかな?」
という疑問を、よく感じていました。
ひとことで言えば、生命を感じないのです。
ただ、私はこれが初妊娠だったから、
当時はきっと妊娠初期は誰しもが
こういう感じなんだろうなと思っていました。
ですが、いま思い返せば、やっぱりこれは
普通ではなかったのかもしれません…。
頭では流産を理解せずとも、本能的には
何かがおかしいと感じていたのでしょうね。
不吉な夢をたくさん見た
それから、
これも本当に不思議なのですが、
おそらく赤ちゃんの成長が
止まってしまったあとから、
飛行機が墜落してしまう夢とか、
自分がいるビルが崩壊する夢とか、
真っ暗なトンネルの中を
泳いでいる夢とか…
うーん、なんだか不吉…と思う夢ばかり、
頻繁に見るようになったのです。
夢占いって基本、
全く信じていないのですが、
こればっかりは先ほどと同様、
私は実は本能的に「もう居ない」ということを
悟っていたのではと確信せざるを得ない
出来事と感じています…。
流産宣告をされたあと
という感じで、悲しいことに、
流産の兆候といっても、
わたしの場合はこんな感じの
ふんわりとした兆候しかありませんでした。
そりゃあ振り返れば
おかしなことが多いとは思いますが、
きっと赤ちゃんは
無事に生まれてきてくれる
と前を向いていた私にとって、
流産は完全に予想外の出来事でした。
だからこそ、先生から
「流産の可能性があります」
と言われたときには、
病院にも関わらず大泣きしてしまいました。
先生はもう慣れているからか、
特に私を慰めることもなく、
「明日、旦那さんと来れる?
もう一回見てみましょう」
「とりあえず血液検査はしとこうか」
と言って、私はすぐに
別室へ移動させられました。
ぐずぐず泣いている私に
看護師さんが気の毒そうに
採血をしてくれました。
そこから下記ブログに続く、
というわけです。
平気じゃなくて大丈夫
ちなみに、余談なんですが…
流産手術が終わって、
経過観察で診察室を訪れた際、
わたしとは違う別の方が、
「流産の可能性があります」
と言われているのを、
実は聞いてしまったことがありまして…
(診察室の中の待合で待っていたため、
会話が丸聞こえだったのです)
しかし、
その方は大泣きした私と違ってなんと、
「あ、そうなんですね!
えーっと、それは手術など
必要なんでしょうか?」
と非常にアッサリしたリアクションを
されていたのを聞いて、
大変驚いてしまいました。
「じゃあ手術の予約します。
あ、夫も連れて来た方が良いんですか?」
等々、淡々と次回予約をされていて、
それから最後に先生が
「そういえば子宮がん検診の結果、
なにも異常ありませんでしたよ」
と言った後には、
「あ、そうですか!(笑)
良かったです(笑)」
と笑顔で返していらっしゃって…
私はその会話を聞いて、
なんだか、あれだけ取り乱した自分が
急に恥ずかしくなってしまいました。
それから夫と合流し、この話をして、
「すごく強い人だなぁって思った」
と言うと、夫は、
「うーん、どうなんやろな。
その人強くてゆみが弱いとか、
そういう話ではないと思うけどなぁ」
と言いました。
どういうことー?と聞くと、
「もしかしたら自分でもそうかもって
もう思ってたとか。
もしくはほら、望まない妊娠だったとか。
いろんなことが考えられるから」
と冷静でした。
流産した後は、ネットでも、
たくさんの方のブログを読みました。
すごく落ち込んでいらっしゃる方。
平気そうな方。
いろんな方がいらっしゃったけど、
早期流産で日数が浅くたって、
私は大泣きしたし、
とてもとてもとても悲しかった。
でも、
悲しむのは私が弱いからじゃないって、
夫のその一言で目が覚めました。
たとえ他の人は悲しんでなくたって、
その人たちには私たちの知らない事情が
あるからかもしれなくて。
いろんな捉え方があって良いんだし、
いっぱい悲しんで大丈夫なんだって、
思いました。
ということで以上、
わたしの短い妊娠体験記でした。
ほなほな!