流産から1カ月。今の心境を語ります。

流産手術から約1カ月たった、
今の心境を色々と綴って、

流産の体験を語るのは、
これでお終いにしたいと思います。

目次

もっと広く、愛する人間へ

今回流産の経験をして、
いろんなことを感じました。

やっぱり、悲しいことだし、

経験しないに越したことはないけれど、

この悲しい体験は、確実に私の人生に
深みを出してくれたと感じています。

特にやっぱり、私自身、

他の人の流産に対する
心の痛みが分かるようになった。

というのは、一番大きな変化でした。

今まで流産のお話を聞いても、
想像することしかできなかった。

でも、今後は想像じゃなくて
ハッキリと分かる。

それはきっと、
悪いことばかりじゃなかったということ。

瀬戸内寂聴さんの本、「孤独を生ききる」に
こんなことが書かれています。

私は多く傷つき、多く苦しんだ人が好きです。
挫折感の深い人はその分、愛の深い人になります。

それは長い目で見れば決してマイナスだけでも、
不幸だけでも無いのです。

思いやる想像力こそ「愛」なのです。
もっともっと深く広く愛してください。

瀬戸内寂聴「孤独を生ききる」より

流産したと、先にラジオで打ち明けた時、
たくさんの励ましのメッセージを頂きました。

その中でもやはり、
同じ経験をした女性からの励ましは、

特に心に沁みました。

「一人じゃないよ」
と言ってもらえたこと。

「私も経験したから分かります。痛かったね」
と寄り添ってもらえたこと。

「私も前を向くことが出来ました。
当事者じゃないと出来ない判断だと思う。
ありがとう」

と背中を押してもらえたこと。

本当にみなさま、ありがとうございました。
たくさんの愛を、側に感じました。

そしてこれからは、
私がみなさんのように、

愛を与えられる側へ、
なれたらいいなと思います。

後悔の無いように生きる

そして今回の流産体験を通して、

行動面での変化もありました。
それは、

やりたいことは今すぐやるようになった

ということです。

というのも、
(ほんの短い間でしたが)妊娠したとき、

はじめて、

”妊娠前にこれ、
やっておきたかったなぁ…”

というアレコレに気づいたのです。

それまで、

「いつかやりたいな~」
「いつか行きたいな~」

と、口ばっかりで、

いかに自分が行動していなかったのかが
身に沁みました。

だからこそ、

次は妊娠したときに、
もう後悔することなんて一つもない!

と言い切れるくらい、
やりたいと思うことは今、

やっておかないと!と思ったのです。





決心したら行動あるのみ。

流産のあとという
悲しみの淵に沈んでいる期間であったとしても、

即ディズニーランドへのチケットを取り、
夫婦で旅行へ出かけました。

正直、今だから告白しますが、
この日はずっと空元気であったのは確か。

当日、夢の国に足を踏み入れた時、
真っ先に思ったことは、

”一緒に来たかったなぁ”

でした。

さらに、赤ちゃんを見るたび、
何度も心が痛みました。

でも、そんな状況でも徐々に…

いつか見たいと言っていた
劇団四季で心を動かされ、

沖縄の、海の美しさに、
心が喜びで満ち溢れました。

もしかしたら、YouTubeを
ご覧になってくださっている皆様の中には、

「わたなべ夫婦、急に外出増えたなぁ…」

と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、
それにはこういった経緯がありました。

やりたいと口にしたことは全部やる。

後悔をしたくない。

という決意が。





悲しみはまだ共存しているけれど、

それでも流産のあとは

やりたいことを消化して、
人生をより豊かにする期間となりました。

もちろん、赤ちゃんがそのまま
すくすく育ってくれていたのなら、

もっと良かったに違いないけれど…

こういった機会ができたことは、
良かったと思っています。

今までの発信を取り消したい

また、今回の経験を通じて、
今までの自分と180度、

考えが変わったことがあります。
それは、

「今どき高齢出産も普通だから、
妊娠出産は全然急がなくて良い」

と思っていた事です。

それに、正直今まででは、

安易にこういった内容をみなさまに
お伝えしてしまっていました。

今はそれをとても、悔やんでいます。





私は今、30歳です。

はじめて妊娠をし、そして流産をしました。

その期間…

妊娠発覚~次の妊娠ができるようになるまで、
約3カ月かかりました。

それに、この期間はようやく
”次の妊活が可能になった”というだけで、

実際に次、いつ授かれるかは分かりません。

そこで初めて気が付きました。

妊活って、
ものすごく時間がかかるという事に。

チャレンジしていると、
あっという間に年を取ってしまう。

いったい私がいくつのとき、
赤ちゃんを授かれるんだろう?

そしてもし、2人目が欲しいって思った時…
そのとき私は何歳になるんだろう?

それは叶えられるんだろうか?

「30歳なんて、まだまだ若い」

なんて思っていたけれど、
妊娠出産ということに直面したとき、

初めて自分の年を、実感したのでした。

これまでの無責任な発言を、
ここで撤回させてください。

申し訳ございませんでした。

もし将来赤ちゃんを授かりたい、
と思っているご夫婦がいるとしたら、

やっぱり早いに越したことは無い

と改めさせてください。


医療が発達しているといえ、

いろんな裏側を知らずに
その事柄の表面だけを見て

「大丈夫大丈夫」

と言うのは、間違いでした。

流産経験者へ読んで欲しい、一冊の本

最後に、ラジオのリスナーさんから
ご紹介いただいた本が、

とっても良かったのでご紹介します。

それがコチラ↓

「おかあさん、
お空のセカイのはなしをしてあげる!」です。

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この本(マンガによるエッセイ)では、

作者さまのお子さまが
生まれる前の話を覚えていて、

空で体験した出来事が書かれています。

「そういうスピリチュアルな話は嫌…」

と怪訝そうにせず、心を柔軟にして
お手にとってみて欲しいと思います。

本では主に

”赤ちゃんはお空で何をしているのか”
”どうやってお腹へやってくるのか”

ということが書かれていて、

ひとつひとつがとっても興味深く、

時には大笑いしながら(笑)、
時には涙しながら読ませていただきました。

同時に、
「どうして私の子がお空に帰ってしまったのか」
という話も掲載されていて、

私はこの話にとても救われました。

きっと私の子は…

お腹の中で食べる、
おやつを忘れてしまったのです。

「なんだ。あの子は単に、
おやつを忘れたんか~」

と思うと、なんだかとても、救われました。

今では、

「次はちゃんとおやついっぱいもって、
戻っておいで~」

と毎日お空に声をかけています。


お空の世界が本当にあるとしたら、
とても温かくて、可愛らしくて…

今日もお空から、私のこと、
見守っていてね。という気持ちで、

過ごせるようになりました。

「赤ちゃんはみんな抱っこが好きなんだよ」
という言葉には涙しました。

いつかまた会えたら、
いっぱい抱っこしてあげようね。

ということで以上、流産の体験でした。

最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました!
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